レーザーの真実。
レーシックではエキシマレーザーという最先端の治療装置を駆使して行います。これは1998年に厚生省(現厚生労働省)により認可が降りた手術器具です。熱変性(やけど)をほとんど起こさず、非常に正確に生体組織の切開ができるという特殊な高エネルギーレーザー(別名コールドレーザー)で、フッ素とアルゴンという2種類のガスから作られています。従来の手術に使用するメスなどとは違い、非常に細く、狙った『点』にむけて正確に照射できるという長所があるので、外科手術にとどまらず眼科や歯医者でも使用されるようになったのですが、その技術には当たり前のことですが高い精度と、またそれ相応の(機器、医師への)信頼が求められます。
手術にはエキシマだけではなく、アイトラッカーという機械も使用します。これはコンピューター制御によって角膜の位置を正確に判断してくれる助手のような存在で、エキシマ&アイトラッカーの抜群のコンビネーションこそがレーシック成功への鍵とも言えます。近年では角膜の形を厳密に測定し、患者一人一人の状態に合った施術を可能にする装置も登場したようで、その成功率・安全性はきわめて高いと評価されています。
でもレーザー光線って体に悪いんじゃないの・・・?と不安がる方も結構いらっしゃるとは思いますが、レーザーは放射線とはまったく違う性質を持った光線なので、発がん性などの副作用を気にされる心配は全くありません。数あるレーザー機器の中でも"秀逸"の二文字で表すにふさわしいこのエキシマさえあれば、日本人の平均視力はもっと上がるんじゃないでしょうか?
ちなみにエキシマレーザーを含む手術専用機器一式を最新式で揃えるとなると、その費用は1億から2億はかかるといわれています。そしてこれらは当然のごとく頻繁にメンテナンスをしなければいけない訳だし、また消耗品補充などのコストも発生するのですから、保持する病院側の手間も相当なものです。手術費用がやや高額なのも、そこらへんの事情が関係してきていると思われます。
2008年12月14日|
カテゴリー:レーシック